【DTM初心者向け】結局、シンセサイザーってなに?仕組みを解説【SERUM】

こんにちは。作曲家の雨森六花です。

突然ですが、シンセサイザーって難しいですよね。

いざソフトシンセを導入してさあ曲作るぞ!と意気込んでも、結局何が何だかわからずに放置してしまっている人も多いのではないでしょうか。

つまみはたくさんあるけど、これはなに?
どういう仕組みで音が出るの?

この記事では、そういったソフトシンセ超初心者に向けたお話をしていこうと思います。

何回かのシリーズにする予定で、まずはどういう仕組みで音が出ているのかを解説していきます。

はじめに

・この記事で言う「シンセサイザー」とは「DAW上で起動するソフトシンセ」のことです。
 Sylenth1、SERUM、MassiveX、VITALなどなど……。

・本記事ではSERUMを例に解説しますが、他のシンセも機能は概ね共通しています。
 ぜひご自身が持っているソフトシンセと見比べてみてください。

今回、SERUMの使い方については解説しません。また別の機会に……。

音が出る仕組み

一見するとつまみだらけのシンセサイザーですが、もちろんただ縦横無尽につまみが並んでいるだけではありません。

ここで、SERUMをシンセの機能別に分解してみましょう。

大雑把に分けるとこんな感じ。
だいたいのソフトシンセはこの四つプラスαに分割することができます。

①オシレーター
②フィルター
③エンベロープ
④LFO

一つずつ解説していきます。

オシレーター

ざっくり一言で言うなれば、音が出ている場所です
ここから出る音を、のちに出てくる様々な機能を使って加工していきます。

オシレーターではまず好きな波形を選びます。
波形にはいろいろな形がありますが、ここではポピュラーなものを三つ紹介します。

ノコギリ波。鋭い音がします。
サイン波。柔らかい音がします。
矩形波。レトロゲームのような音がします。

波形を選んだら、その波形の音程や音数を決めるのもオシレーターで行います。

たとえば以下の二つはよく使います。
・UNISON
 その波形の音を何音同時に鳴らすかを決めます。
・DETUNE
 音程をずらします。
 UNISONで複数の音を鳴らしている時は、それぞれの音が広がるように音程がずれていきます。

フィルター

オシレーターで作った音はフィルターを通って加工されます。
多くの場合、オシレーターで作った音の高音だけを残すとか、低音だけを残すようなフィルターを設定することが多いです。

エンベロープ

エンベロープには大きく二種類あります。

一つ目は、オシレーターとフィルターを通して作った一音ずつに対して表情を付けるものです。
二つ目は、オシレーターやフィルターの任意のつまみの操作に対して表情を付けるものです。

設定できる項目は両方同じです。
立ち上がりの速さ、減衰の速さ、余韻の長さなどが設定できます。

一つ目の方は直感的にわかりやすいですが、二つ目の方は実際に触ってみないと分かりにくいかも。
二つ目はフィルターのCUTOFFというつまみに設定することが多い印象です。

LFO

基本的にはエンベロープと同じです。
違うのは、LFOは一音に対して周期的に設定した表情を与えるということです。

例えば上の画像のLFO設定がフィルターのCUTOFFに与えられていた場合
CUTOFFの設定値が音符一拍ごとに上がったり下がったりします。
必要な場面が限られているので、必ず操作しなければならないパラメータではないと個人的に思います。

まとめ

シンセサイザーの主要機能についてざっくり見ていきました。
よくわからないつまみジャングルの状態から、少しは抜け出せたのではないでしょうか。
まずはオシレーター、フィルター、エンベロープ、LFOの四つの言葉だけ覚えてもらえたらと思います。

次回以降は各機能についてもう少し詳しくお話ができたらと思います。

次の記事
【DTM初心者向け】結局、シンセサイザーってなに?オシレーター編【SERUM】

それではまた。

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